ぼーるだよ

!!! 鬼嫁愛 !!!

人生で楽しかった時期は?大学の寮が超ヤバかった

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「1年集合!」

毎晩毎晩この号令がかかります。



大学に入った時、その学校の寮に入ったんです。
入寮日からいや~な雰囲気だけは感じ取れました。

確かバッグ1つか2つだけ持って夕方に大学の寮に着きました。時間が決まってたんでしょうかね、学校から出る専用のバスには寮に入る1年生ばかりでした。

1年なんて下っ端じゃないですか。それなのにバスが寮に着くと先輩が待っていてバッグ持ってくれて部屋まで案内してくれるんです。しかし必要最小限の言葉しか発しないんです。長い廊下をただ黙って歩きます。

部屋は先輩と1年生の2人で1部屋です。俺は3年の先輩と同じ部屋になりました。しかしその3年の先輩はちょっと顔見せただけでその日は寝るまで部屋に戻ってきませんでした。
そしてその日はバッグを持ってくれた先輩に食事や風呂など生活面のことを聞き静かに終わりました。

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応援団じゃねーんだよ

確か入寮日は金曜日か土曜日だったんだと思います。
翌日も同室の先輩はほとんど部屋にいません。部屋にはベッド、テレビ、冷蔵庫、みんな代々受け継がれてきたんでしょうか。おかげで家電品など買い揃える必要ありませんでした。
寮はド田舎で夜になると暴走族のバイクの音くらいしか聞こえません。そんな場所です。

夜になるといきなり叫び声が聞こえます!
「1年集合!」
1年って俺のこと?俺も呼ばれてるの?


この寮は4棟あります。そしてそれぞれが1階から4階まで。1棟1階から4棟4階までが16個のグループに分かれている感じです。今でも覚えていますがその中で俺は3棟3階。


「モタモタしてんじゃねー!」

廊下に出ると2年生が等間隔に並んで睨みきかせてます。

「1列に並べ!」
「後ろに手を組め!」
「目を閉じろ!」

この日以降これが毎晩行われます。そしてこの寮のしきたりを聞かされ、寮歌・校歌・その他にいくつもの歌を覚えさせられ毎晩毎晩大声で歌わされます。
どうやら上の階、下の階でも同様のことが行われているようですが階段のドアはがっちりと閉められ、なんとなくやってるんだろうなって感じだけが伝わってきます。

学校で寮に入ってるヤツに聞いて同じことが行われていることを知りました。

「なんだよ!ここ!」
「応援団かよ・・・」

3年生4年生は普通に1年生に接しますが2年生は決して仲良く話しをすることはありません。そして2年生だけでなく寮の先輩に会ったら学校であれ道端であれ大声で「こんにちわ」「さようなら」と言うように教育されました。



新人歓迎会

どのくらい経ってからでしょうか。新人歓迎会やるからと言われます。
これも全部2年生が仕切ります。そして学校の近くのデパートからトイレットペーパーを持ってこいと(もちろんこれはダメです。でも当時はあんまり厳しくなくて犯罪とかって意識すらありませんでした)

「やっと歓迎会してくれるのか」
「でも寮の中でやんの?ま、いいっか」

トイレットペーパーは何のために持ってこさせられたのか考えもしませんでした。


呼ばれるまで部屋から出るなよ。1年はそう言われてみんな同じ部屋で待機してました。

そして呼ばれます。

ちなみに3棟3階の中でも俺は1号室だったのでいつも1番先頭です。何をやるにも1番最初でした。

部屋に出ると廊下には3年生と4年生が道を囲うように座っています。そして2年生は1列に並び1年の俺たちを誘導します。


何がどう始まったのかは今はもう覚えていません。ただ1年生の前には日本酒の一升瓶とバケツとトイレットペーパー。
歓迎会はすべて日本酒の一気飲みだったのです。

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酒を飲んだ後に吐くためのバケツ。吐いた口を拭くためのトイレットペーパー。意味がわかりました。

そのあとも何度か飲み会と称しては日本酒の一気飲みをさせられました。
今では考えられませんね。でも俺らはまだ良いほうで酷いところ(○棟○階)になると”さけちゃづけ”と言葉では言ってましたが、ご飯入れたどんぶりに日本酒入れて食べさせられたところもあるようです。この話し聞いたとき、これだけは絶対無理だと思いましたね。

酒がダメな1年生は『白テープ』と称する腕章を腕に巻きます。これを巻いてる1年生はお酒がダメな体質であるということでお酒を勧めないし飲まなくても良いということになっていました。
配慮はあったんですね・・・

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2年生が1年生を指導する

このように1年生はずっと2年生の指導の下にいます。
3年生や4年生は優しく見守るおじいちゃんのようです。

例えば3年生が1年生に何か言いたいとき(文句やしつけ)には3年生は2年生に言います。
そして2年生の口から1年生に言い渡されます。

このやり方ってずっと伝統的に守られてきたのだと思います。

寮には小さな売店があったのですがそこのおばちゃんに
「今日はまた飲み会でしょ」
「飲む前に牛乳やチョコレート食べると胃に膜ができるからいいよ」
「ポカリなんかも用意しておきな」

よく言われました。



学校では寮生と言われる

学校の中でも寮に住んでいる人たちは別格に見られました。
自分のことを「自分」と言うんです。「俺」とか「僕」とか言わせてもらえません。それに慣れちゃって自己紹介などで「自分は~」と始めると「あ、やっぱり寮生だ」となるわけです。

あとは夜遊びまったく出来ませんでした。
基本的に学校と寮専用のバスで行き来するのですが帰りの最終は6時半くらいだったと思います。路線バスもあったのですが何しろ田舎ですから8時とか8時半とかが最終。



イヤだったことが良い思い出に変わる

こんなふうに不自由に過ごした大学の1年。でも母の日には強制的に実家に電話させられて母親にお礼を言わされたり(まだ公衆電話しかなく1年生がずらっと並んだ)もあの寮に入ったからこそ出来たことです。
大勢いる駅の改札で先輩に会ってしまい大声で「こんにちわ」「さようなら」と叫んだことも強く記憶に残っています。


2年生の指導は冬くらいに解禁になるみたいです。
ある時から急に親しげに話すようになりこじんまりと誕生会やってくれたり居酒屋に飲みに連れて行ってくれたり。
2年生も過去の伝統・しきたりに従い数か月やってきたんです。


嫌だった大学1年の寮生活が今では人生で楽しかった時期として記憶に残っています。

いろんな規制や規則でがんじがらめになっている今、あの寮のしきたりもないんでしょうね。

当然この号令も!

「1年集合!」




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