ぼーるだよ

基本的には日常起こったおもろいことを書きたいなぁ・・っと

年収6000万円になっていた彼

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今の会社は転職して入りました。

もう10年以上経ちましたが、まあ給料安いこと安いこと。

お偉いさんの鶴の一声で某手当がなくなり今は入社当時より収入少ないんです。

貧乏に拍車がかかってきてますよ!
心の叫び「やってらんね~」

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前の会社の時に紹介でひとりで会社としてやってる人に仕事を頼んだことがあるんです。
後にも先にもその1物件でしか係わりはなかったのですが大きな仕事だったので客先で1ヵ月以上一緒に過ごしましたかね。
明らかに老け顔で俺よりだいぶ年上だとずっと思ってたんですけどある時年齢聞いたら俺より年下。

「マジで?その顔で?」

怪獣みたいな顔してるからその後俺は『怪獣』って呼んでました。
「や~めてくださいよ。その呼び方」なんて言ってましたけど本人もまんざらではないようでいつもニコニコしてました。
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緊張漂う客先だったんですけどその『怪獣』がいつも簡単なミスを重ね重ねしたり静かなミーティングの最中に「ブッ」ってオナラしたりするもんでみんな呆れ顔。
それでも愛されキャラなんですかね。
彼に本気で文句言う人なんか誰もいないし彼のおかげで現場に笑いがあったと思います。

客先現場は山奥で1週間寝泊まりして土日に帰宅する毎日でした。
怪獣』は月曜日の朝会うと
「昨日車の屋根に携帯乗っけたまま走っちゃって踏まれてぐっちゃぐちゃになっちゃいましたよ」
「今朝はコンビニでイカソーメン2袋食べながら来ました」
「財布忘れてきちゃったんでお金貸してもらえますかね」
「あ!栗が落ちてますよ。ぼーるさんも拾って帰りませんか?」
仕事以外でもいろんなエピソードと衝撃をくれましたね。

その仕事が終わり1年くらい経ってからでしょうか。
ふと電話してみたんですよ!その『怪獣』に。
するとなんとその時の仕事は辞めていた。
「いや~ぼーるさんとやったあの時の仕事でこれは一生やっていける仕事じゃないなって思ったんです」
「今なにやってるんですか」
「タクシー会社買い取りましてタクシー会社です」

ほ?
まったく畑違いのこと始めてました。
社長さんになっていたようです。

聞けば一緒に仕事したときの仲間の連絡先は携帯から削除しちゃったが俺のだけは残しておいてくれたらしい。

その後何回か連絡を取るたびに「今度飲みましょう」『怪獣』は必ずそう言うのですが実現したことは一度もないまま数年が経ちました。

そして5年くらい前にまた連絡して今度こそお酒の席へGO!



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お互いにかみさんも連れてきて一緒に飲みました。
実は結婚生活に関しては同じような苦労をしてるんです。
怪獣』も再婚していて彼は小さな子供連れてきてました。

酒が進むにつれ奥さんたちはそれぞれ不妊治療の話しなどに盛り上がった様子。
こっちはこっちでお互いの仕事のことなど。
ま、相手が『怪獣』ですから真面目な話にはなりません。かならず笑いはさんできます。

「んでぶっちゃけどれくらい稼いでるの?」
苦笑いしながらも
「2000万くらいですかね」

とほほ。
滅茶苦茶差がついてるよ。
でも『怪獣』に対しては嫉妬も起きません。
やはりキャラなのでしょうか。



そして数年経った先日また一緒に飲みました。
「今は年収どれくらいになったん?」
またも苦笑いしながら
「6000万くらいですかね」

俺は目ん玉が落っこちちゃって手で拾って入れ直しましたよ。



でも彼は決して楽してこうなったわけではないんです。
聞けばもうだいぶ前から精神安定剤や睡眠導入剤を飲んでいるらしい。
飲んでる最中にも社員から定期連絡が入ります。

そして彼はかならずこう言います。
「ぼーるさんとの仕事がなかったら踏ん切りつかなかったですから」
「あの仕事したおかげです」

俺はなんにもしてないけどこう言われると嬉しいもんです。
彼の愛されキャラと憎めない性格が成功を生んだんですね。





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